【速報】オンプレのゲートウェイで機器データを収集・処理できる AWS IoT SiteWise Edge が発表されました。(プレビュー)#reinvent
現在開催中の re:Invent 2020 にて「AWS IoT SiteWise」の新機能である「AWS IoT SiteWise Edge」が発表されました。
何ができるの?
従来の SiteWise サービスでは、産業機器からのデータをローカルの SiteWise ゲートウェイを経由して、AWS に転送、AWS上でデータを収集、分析、視覚化することができました。
新機能である「SiteWise Edge」では、データをAWSに送る前にオンプレミス側にある物理的なハードウェア上で同様のことができるようになります。
何が嬉しいの?
SiteWise Edgeを利用するとローカル環境で収集したデータを利用できるようになります。これにより、例えば下記のようなメリットが考えられます。
- インターネットにアクセスできない端末でもローカル内でデータを参照することができます。
- AWS へ都度接続する必要がなくなり処理遅延が軽減されます。
- ローカルでリアルタイムにデータを可視化することができます。
- ローカルにあるアラートアプリケーションが SiteWise Edge のデータを利用して機器を監視できます。
- ゲートウェイ上でデータ処理を行い、AWS 側へのトラフィックを最適化できます。
(画像はAWS 公式ブログより引用)
利用条件
SiteWise Edge を利用する場合は、従来のSiteWise ゲートウェイよりも高いスペックが要求されます。
- x86 64ビットクアッドコアプロセッサ、16 GB RAM、および256GBのストレージ
- 上記を満たす Linux の産業用コンピュータ
- Java8、 Puthon3.7、Dockerが必要
- 「Greengrass v1」で実行
- ポート443、8443、8333 に対するデバイス外部からのアクセス
利用料金
SiteWise ゲートウェイは「データ収集パック」と「データ処理パック」のいずれかを利用して、データを収集・処理します。SiteWise Edgeを利用するには「データ処理パック」が必要で、「アクティブなゲートウェイごとに $200/月」の料金がかかります。
ただし、プレビュー期間中は無料です。
パック種別 | 料金 | 備考 |
---|---|---|
データ収集パック | 無料 | SiteWiseゲートウェイに対して自動的に有効 |
データ処理パック | USD 200/月 | SiteWise Edgeの利用に必要。 プレビュー期間中は無料 |
利用可能リージョン
利用可能リージョンは下記のとおりです。
- 米国東部(バージニア州北部)
- ヨーロッパ(アイルランド)
- ヨーロッパ(フランクフルト)
- 米国西部(オレゴン)
最後に
これまでは、Greengrassコネクタを利用して SiteWise にデータを送ることができました。
SiteWise Edge の登場で、インターネットに接続できない機器でも SiteWise 上のデータをローカルで利用できるようになったので、より柔軟に製造現場で運用できるようになるのではないでしょうか。